Traders Hero%のまりてぃくすです。
バイナリーオプションとは、為替相場を利用した投資の1つです。
投資と言われると何だか難しそうと感じるかもしれませんが、バイナリーオプションは初心者の方でも比較的始めやすい投資です。
この記事を読めばバイナリーオプションがどのような投資なのか理解できるのでぜひ読んでみてください。
目次
バイナリーオプションとは?
バイナリーオプションとは、為替相場の値動きを予測する投資で、「価格が上がるのか?下がるのか?」を予測する非常にシンプルな取引です。
例えば、現在の1ドルの価格が100円だったとします。
この価格が将来、「1ドル100円より上がるのか?下がるのか?」を予測して資金を掛けます。
簡単に言ってしまうとこれだけです。
詳しくは後ほど「バイナリーオプションとFXの違い」で解説しています。
バイナリーオプションの名前の意味
少し話はそれるのですが、「バイナリーオプション」という名前の意味について解説します(興味がない人は読み飛ばしてOKです)。
バイナリーオプションは、「バイナリー(binary)」と「オプション(option)」の2つの言葉が合わさってできた言葉です。
ポイント
バイナリー:2進法(0と1で表現する方法)または「2つの」
オプション:金融商品の権利を購入するオプション取引
つまり、2つの内のどちらかを選択し(バイナリー)、金融商品の権利を購入(オプション取引)する投資です。
取引に必要なチャートとは?
上記で説明した通り、バイナリーオプションは為替相場の値動きを予測する取引です。
ですので当然、為替相場のレート(価格)と値動きを確認する必要があります。
そして、この相場の値動きを表した「チャート」と呼ばれる物を使用します。
以下の画像はMT4という分析ソフトを使ってチャートを表示しています。
このようなチャートを分析して、今後「価格が上がるのか?下がるのか?」を予測して取引を行います。
取引ができるのは一番身近なドル円(USD/JPY)だけではなく、他にもたくさんの通貨ペアで取引ができます。
通貨ペア
その名の通り、通貨同士のペアで2つの通貨を並べて表記する。
例:ドルと円のペアでドル円(USD/JPY)、ユーロと円のペアでユーロ円(EUR/JPY)など
注意ポイント
バイナリーオプションの取引の場合、チャートを見ずにバイナリーオプション業者の取引画面だけでも取引が可能ですが、取引画面だけで値動き
エントリーが可能にはなりますが、その画面だけでは何の情報も得られない為、ギャンブル取引となります!! 絶対に行わないようにしましょう。
バイナリーオプションの取引の流れ
では、実際のバイナリーオプション取引を行う際の流れを解説します。
取引の流れ
- チャートを使って、各通貨ペアのレートを分析
- 取引する通貨ペアと判定時刻(何分後の価格を予測するか?)の選択
- バイナリーオプション業者の取引画面でHigh(上がるか?) or Low(下がるか)を選択しエントリー
- 取引価格(シグナルなどの指標)を確認して、チケット購入[High or Low]
- 判定時刻が来たら自動で取引が終了
大まかなバイナリーオプションの取引の流れになりますが、少だけでも把握していただけましたでしょうか?
一旦、ここまでの説明をまとめます。
まとめ
- バイナリーオプションは、為替相場が上がるか?下がるか?を予測する二者択一の投資
- 通貨ペアと呼ばれる2つの通貨のペアの価格を予測
- 取引にはチャートが必要
- チャートの分析から終了まで5つのステップで取引が完了
バイナリーオプションとFXの違い
では、ここからは同じ為替相場を利用した投資であるFXとの違いについて説明していきます。
「取引の方法」「利益と損失」「メリット」「デメリット」「エントリー金額」
これらを解説しながら、「結果的にどちらが自分に向いているのか?」を知るためのヒントにして頂ければと思います。
バイナリーオプションの取引方法
バイナリーオプションではエントリーした時の為替レート(価格)が、[ High or Low ]どっちに動くかを予想する取引になります。
そしてエントリーの際には「いつの時点の価格を予測するか?」を決めてエントリーしなければいけません。
例えば、「エントリーしてから5分後の価格を予測」といった感じです。
ですので、エントリーした後は何もしなくても判定時刻が来たら自動で決済されます。
利益の考え方
エントリー金額1万円、ペイアウト率1.85倍の場合
① 現在価格 105.025円で「High」を選択 ⇒ 判定時:105.125円 =8,500円の利益
② 現在価格 105.025円で「High」を選択 ⇒ 判定時:105.026円 =8,500円の利益
➂ 現在価格 105.025円で「High」を選択 ⇒ 判定時:105.024円 =10,000円の損失
④ 現在価格 105.025円で「High」を選択 ⇒ 判定時:105.925円 =10,000円の損失
*: ぺイアウト率とは取引で予想が当たった時に払い戻される倍率
上記のように予想が当たった時は、
利益 = エントリー金額 × ペイアウト率 - エントリー金額
なので、
10,000円 × 1.85 - 10,000円 = 8,500円が利益となります。
反対に予想が外れるとエントリー金額の10,000円を失うことになります。
勝敗のポイントとしては、為替レート(価格)の「変動幅が大きくても、少なくても」利益と損失は変わらない事です。
上記の例を見てほしいのですが、
エントリー時の価格と判定時の価格の差は①では0.1円(100pips)、②では0.01円(1pips)となっています。
しかし、どちらも「High」の方向にエントリーして勝っているにもかかわらず、得られる利益は同じです。
これは取引に負けた③と④の場合も同じで、エントリー時の価格と判定時の価格の差は、③では0.01円(1pips)、②では0.1円(100pips)となっています。
しかし、こちらも値幅(どれだけ価格が変動したか)にかかわらず、損失は同じになります。
FXの特徴
一方、FXの場合はエントリーした後に自分自身で決済のポイントを決めなければいけません。
利益と損失の計算方法
利益(損失) = (エントリー時の価格 - 決済時の価格) × 取引した通貨の購入枚数 × レバレッジ
※:レバレッジとは資金の何倍もの金額の取引を行える仕組み
上記のようにFXの場合は、「エントリー金額」ではなく「購入枚数単位」で取引を行います。
では、実例を交えて解説していきます。
利益と損失の考え方
ドル円をレバレッジ10倍で1万円分(100枚 = 10,000円 ÷ 100円/1ドル )取引したとして計算
① 現在価格 1ドル100円 で「買い」 ⇒ 102円 で決済 :2,000円の利益
② 現在価格 1ドル100円 で「買い」 ⇒ 101円 で決済 :1,000円の利益
➂ 現在価格 1ドル100円 で「買い」 ⇒ 99円 で決済 :1,000円の損失
④ 現在価格 1ドル100円 で「買い」 ⇒ 98円 で決済 :2,000円の損失
このように、購入時の価格と決済時の価格の差にによって利益と損失が変わってきます。
上記で紹介した計算式に当てはめてみると、①の場合
(102円 - 100円) × 100枚 × 10倍 = 2,000円の利益
反対に③の場合は、予想が外れたので
(98円 - 100円) × 100枚 × 10倍 = 2,000円の損失
となります。
注意ポイント
FXでは急激な値動きが発生して資金の大半を失ったり、追証といって口座資金以上の借金を追うリスクがあります(国内業者のみ)。
少しでも違いについて理解していただけたら幸いです^^
ではここから、バイナリーとFXでの「メリット」「デメリット」についてと「エントリー金額」のお話しお伝えしていきます。
バイナリーオプションとFXのメリット・デメリット
ここからそれぞれのメリットとデメリットについて説明をしていきます。
バイナリーオプションのメリット
バイナリーオプションのメリット
- 判定時刻が決まっているので自動決済
- 一定時間経過後の相場の上下を選ぶだけのシンプルな取引
- 少額から始められる
- 取引が短時間で完結する
- 値幅(変動幅)の大小にかかわらず利益が出せる
- 平日24時間取引が可能
- 資金管理がしやすい
バイナリーオプションは、エントリーした後は判定時刻が来て自動で決済されるのを待つだけの非常にシンプルな取引ですので投資経験の無い初心者の方でも非常に始めやすい投資であると言えます。
基本的に15分以内の短時間の取引且つ、1回の取引あたり1,000円程度の少額から始められますし、ほんの少しでも自分の予想した方向に相場が動けば利益を得ることができます。
バイナリーオプションのデメリット
バイナリーオプションのデメリット
- エントリー時と判定時のレートの変動幅に関係なく予想の反対に進めば損失
- エントリー後は決済のタイミングを自身で決める事ができない(引き分けでも負け)
- 短時間で資金を溶かす可能性がある
シンプルでローリスクな投資というメリットに目がいきがちですが、デメリットがあることも忘れてはいけません。
バイナリーオプション取引では、価格が上がるか?下がるか?の二択にもかかわらず、取引に勝った時に得られる利益より負けた時の損失の方が大きく設定されています(勝率50%だとしても損失が出る仕組み)。
例えば、エントリー金額10,000円、ペイアウト率1.85倍であれば、勝てば8,500円の利益に対して負ければ10,000円の損失となってしまいます。
つまり、トレーダーにとって不利な仕組みになっているということです。
FXのメリット
FXのメリット
- 勝率がそこまで高くなくても利益を得れる
- 少額でも始めることができる
- 為替レート(価格)が下がる時でも利益を生むことが出来る。
- 平日24時間取引が可能
- スワップポイントにより金利分の利益を得ることができる
FXの場合は自分で決済のポイントを決めることができるため、エントリー後の値動きを見ながら損失を抑えつつ最大限利益を伸ばすことが可能です。
その結果、仮に勝率が低かったとしてもトータルで利益を得ることができます。
取引自体は為替相場が動いている平日の24時間取引が可能ですし、レバレッジ取引により少額から取引を始めることができます。
FXのデメリット
FXのデメリット
- 急激な為替変動のリスクによる損失
- レバレッジによる損失
- 金利変動による損失
- 寝ている間に損する可能性もある
FXの場合、エントリー時の価格と決済時の価格差によって利益と損失が決まりますので、当然予想に反した方向に価格が動けば動くほど損失は大きくなってしまいます。
ですので、各国の政治情勢や経済指標などによって急激な値動きが起きた際には、大きな損失を生んでしまうリスクを持っています。
特にレバレッジを利用した際には少しの値動きでも大きな損失を生んでしまう事も忘れてはいけません。
また、メリットの部分で説明したスワップ金利についても、保有している通貨の金利の変動により、保有しているだけで損失を生んでしまう可能性もあります。
では次にバイナリーオプションとFXを始めるならどっちがいいのか解説していきます。
バイナリーオプションとFX始めるならどっち?
投資で稼ぐためには、準備できる資金や取引による損失に対するメンタルコントロールも重要な要素となってきます。
バイナリーオプションでの利益
まずはバイナリーオプション取引によってどのくらい利益を得ることができるのか計算してみましょう。
バイナリー参考例
- 資金:10万円
- エントリー金額:5,000円
- 勝率:60%
- 取引回数:1日平均3回/20日 = 計60回
- ペイアウト率:1.85倍
※上記条件ですと、月での利益は⇒3,3000円となります。
FXでの利益
FX参考例
- 資金:10万円
- 通貨ペア:USD/JPY
- 取引数量:1Lot = 1万通貨
- 一日平均獲得pips(値幅):10pips
- 獲得pips(値幅):10pips × 20日 = 200pips
※上記条件ですと、1ヶ月の利益は20,000円となります。
1万通貨で取引した場合、獲得pipsが1pipsあたり100円の利益となるため、100円 × 200pips = 20,000円の利益となります。
バイナリーオプションの利益が33,000円と聞いて
「え?これだけ?」
と思ったかもしれません。
しかし、この数字は現実的な数字です。
あなたは1日あたりバイナリーオプションにどれくらい時間を使えますか?
もしあなたがサラリーマンであればおそらく2時間~4時間程度だと思います。
そのような状況で月間60%の勝率を維持するためには、勝率の高いポイントに絞って取引を行う必要があります。
そうすると必然と1日の取引回数は3回程度に落ち着くでしょう(回数を増やせば自ずと勝率は下がってしまいます)。
FXに関しても、投資初心者の方にとってはこれくらいの利益に落ち着くパターンが多いです。
結局のところ、自身の投資への付き合い方が非常に大事になってくると思っています。
初心者にはバイナリーオプションがおすすめ
前置きが長くなってしまいましたが、投資初心者の方はバイナリーオプションで少額からスタートし、ある程度資金が溜まってからFXに移行するのが理想だと考えています。
なぜならバイナリーオプションの場合、エントリーした後は判定時刻を待つだけで取引が完了するシンプルな取引だからです(入り口だけ決めればOK)。
それに対してFXの場合は、エントリーと決済のポイントを自分で決めなければいけないので初心者にはハードルが高いです。
まとめ
今回の記事ではバイナリーオプションがどのような投資なのか同じ為替相場を利用した投資であるFXと比較しながら解説しました。
バイナリー取引の流れ
- バイナリーオプションは、為替相場が上がるか?下がるか?を予測する二者択一の投資
- 予測するのは通貨ペアと呼ばれる2つの通貨のペアの価格
- 取引にはチャートが必要
- チャートの分析から終了まで5つのステップで取引が完了
バイナリーオプションのメリット
- 判定時刻が決まっているので自動決済
- 一定時間経過後の相場の上下を選ぶだけのシンプルな取引
- 少額から始められる
- 取引が短時間で完結する
- 値幅(変動幅)の大小にかかわらず利益が出せる
- 平日24時間取引が可能
- 資金管理がしやすい
バイナリーオプションのデメリット
- エントリー時と判定時のレートの変動幅に関係なく予想の反対に進めば損失
- エントリー後は決済のタイミングを自身で決める事ができない(引き分けでも負け)
- 短時間で資金を溶かす可能性がある