バイナリーオプションのボラティリティについて、おおまかにご存じの方もいらっしゃるかと思います。
ですが、実際の使い方が分からない方や「本当に役に立つのか?」などと疑問に思っている方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、ボラティリティの重要性と役立て方についてお伝えしていきます。
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ボラティリティを理解すると、「通過ペアの選択で迷わなくなる」「ギリギリ負けが防げる」などの利点が増えます。
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こちらの動画も併せてご覧ください。
目次
バイナリーオプションのボラティリティとは
まずはボラティリティとは何かをご説明しましょう。
ボラティリティとは通貨の価格の変動比率(上下の変動幅)のことで、一般的には「ボラ」と言われていますね。
ボラティリティが大きい、または高いとは価格の変動率が高い、つまり上下の変動幅が大きい活発な相場のことです。
反対にボラティリティが小さいまたは低いとは、価格の変動幅が小さく値動きがない静かな相場のことを指します。
価格変動が大きいと現在のローソク足単体の動きも激しく(レート更新が多い)変動幅が少ないとローソク足単体の動きも小さく(レート更新が少ない)という特徴があります。
ボラティリティが大きい時・小さい時
ボラティリティについてお分かりいただいたところで、次にボラティリティが大きい時と小さい時の違いについて解説していきます。
ボラティリティが大きい時
ボラティリティが大きい時の特徴に、次の2つがあります。
ポイント
- 逆張りが有効になりやすいので反発幅が取れる
- 複数通貨でチャンスが来たら通貨選択がしやすい
1つずつ見ていきたいと思います。
逆張りが有効になりやすいので反発幅が取れる
ボラティリティが大きい時は、取引量が豊富なことが殆どです。
参加人数が多いということですので、こういった相場は大衆心理が働いて意見が分かれやすくなります。
このことから、ボラティリティが大きい時は相場が一方向に動くことが少ないことがお分かりいただけると思います。
そして、それに伴って逆張りに有利になりやすいと言えますね。
また、値動きが大きいと反発幅も獲得しやすいので、ギリギリ負けやスプレッド負けも防げるというメリットもあります!
複数通貨でチャンスが来たら通貨選択がしやすい
複数通貨でチャンスが来た時は、「何を軸に通貨の選択をするか」が重要になってきます。
「選択した通貨だけ負けた」「反発が弱くギリギリ勝ち・負けになってしまった」などの経験はありませんか?
「ギリギリ勝ち・負け」には他の要素も含まれますが、その中の一つにボラティリティが小さいことがあげられるでしょう。
そこで、あらかじめボラティリティが大きい通貨の把握ができていたらどうでしょう。
エントリーチャンスが複数通貨で同時にきた時でも、すぐさま通貨の選択ができますよね。
先程ボラティリティが大きい時には相場の参加者が多く、逆張りが有効になりやすいとお伝えしましたが、通貨の選択も「逆張りが有効でやりやすい通貨」での取引きが望ましいでしょう。
ボラティリティが小さい時
ボラティリティが小さい時の特徴は次のとおりです。
ポイント
- 反発幅が小さいのでチャートでは勝っている
詳しく見ていきますね。
反発幅が小さいのでチャートでは勝っている
ボラティリティが小さい時は、そもそも反発幅の獲得が難しいというデメリットがあります。
「MT4上では勝っているのに、ハイローオーストラリアの取引では負けている」皆さんもこんな経験があるのではないのでしょうか?
これはスプレッドも考えられますが、ボラティリティが小さい時に起きやすいです。
バイナリーオプション取引では、エントリーしたポジションよりも1pipsでも勝っていれば、本来は勝ちになるはずです。
ですが、最近のハイローオーストラリアでは以前よりもスプレッドを大きくしたり、1回にエントリーできる金額の上限を狭めたりとトレーダーに取って不利なことばかりです。
今後ハイローオーストラリアで取引をする際は、スプレッドが出にくい箇所でエントリーを行うか、またはスプレッドが出ても負けないくらいに値幅を取る必要があります。
ボラティリティが大きい箇所での取引が必須条件となるでしょう。
先ほど話に出ましたスプレッドについて知りたい方は、下記の動画で詳しく説明していますので参考にしてくださいね。
ボラティリティの判断はATRで可能
ではここからは、ボラティリティをどのように判断したらいいのかを解説していきますね。
視覚的にボラティリティの判断ができるのは、ATRインジケーターです。
まずはATRがどのように値を算出しているのかを理解してから、判断方法に進みましょう。
ATRの計算式
下の図はATRの計算式を図にしたものです。
こちらを見ながら計算の流れを説明していきますね。
まず、ローソク足1本の最大の値動きTR(True Range/真の値幅)を計測します。
TRのもとめ方には次の3パターンがあり、この3つのうちの最大の値幅がTRとなります。
ポイント
- 現在の高安の差
- 現在の高値と1本前の終値の差
- 現在の安値と1本前の終値の差
次にTRの平均値を計算しますが、このTRの平均値がATRです。
たとえば、取得期間が14本なら下のような計算式になります。
ポイント
ATR=14本分のTRの合計/14本
このことから、ATRの値を見ることでおおまかなボラティリティの把握ができるとお分かりいただけると思います。
ATRを使ったボラティリティの判断方法
では次に、ATRを使ったボラティリティの判断方法をご説明します。
判断方法には次の3パターンがあります。
ポイント
- ATRのインジにラインを引く
- 同じ市場の前日、前々日のボラティリティと比較する
- ローソク足の状況を見る
それぞれみていきましょう。
ATRのインジにラインを引く
下の画像を使って説明していきますね。
まず、ATRの値が低くなっている箇所の上にラインを引きましょう。
ラインはあくまでも目安ですので大体で構いませんが、ATRのインジに直接引いてくださいね。
ラインを引いたら、チャートを引いて相場全体を見ましょう!
一番引いた所から2個拡大すると、上のチャートと同じになります。
画像を見て頂くと、ラインより下だと値動きが小さく、ラインより上だと値動きが大きいことがお分かりいただけるでしょう。
同じ市場の前日、前々日のボラティリティと比較する
前日、前々日の同じ市場のボラティリティと比較すれば、現在のボラティリティが高いかどうか判断することができます。
こちらも比較方法を、画像を使ってご説明しますね。
上の画像は3日間の相場状況が分かるチャートです。
各市場ごとでボラティリティは異なりますが、同じ市場ではボラティリティは比較的同じようになる傾向にあります。
よって、前日・前々日と比較して現在のボラティリティが大きければ、ボラティリティが大きい相場だと判断できるでしょう。
反対に前日・前々日と比較して現在のボラティリティが小さい場合は、ボラティリティが小さい相場と判断できますので、この時はいつもより警戒して取引を行いましょう!
ローソク足の状況を見る
ではここからは、ATRの値が大きい時、小さい時のローソク足の状況を見てみましょう。
上の図の「赤枠箇所はATRの値がラインより上」「青枠箇所はラインより下」の時の相場状況です。
このチャートを見ただけでも、取引できる相場が一目瞭然ですよね。
ローソク足だけを見てもボラティリティの判断はできますが、ATRを使うことによって過去との比較がしやすくなりますで、より明確な判断ができます。
取引時のアドバイス
ではここからは、下記4つの相場状況時の取引のアドバイスをしていきますね。
ポイント
- ボラティリティが小さい時
- ボラティリティが大きい時
- 複数の通貨ペアでチャンスが来た時
- ボラティリティが小さい所から大きくなった時
1つずつ見ていきましょう。
ボラティリティが小さい時
ボラティリティが小さいは、取引を控えることをオススメします。
もし取引を考えるのであれば、ローソク足の値動きがあるかどうかの確認が必須となるでしょう。
ATRの値が小さい時に取引きが可能なのは、上下にしっかり値動きがある時だけです!
ボラティリティが大きい時
ボラティリティが大きい時は基本的には押せ押せどんどんです!
ですが注意点があります。
それは、次の3つのマーケットオープン時のボラティリティの判断をすることです。
注意ポイント
- 日本時間
- ロンドン時間
- ニューヨーク時間
それぞれの市場で、押さえておくべき特徴と注意点を見ていきます。
日本時間
日本時間は元々、ボラティリティが小さい場面が多いです。
ですがもし、日本時間でボラティリティが大きい時は、前日の日本時間と比較して現在のボラティリティが本当に大きいかを把握した上で戦略をたてていきましょう。
また、ボラティリティが大きい時でも唯一避けたいのが、オセアニア通貨での指標がある時です。
オセアニアの指標が出た日は逆張りに有効にならないことが多いため、ボラティリティが高くても警戒が必要になります!
ロンドン時間
ロンドンの時間帯は、1日の相場の中で最もボラティリティが高い時です。
そのため、逆張り取引が有効になりやすいと思ってしまいますが、日本時間からロンドン時間へと相場が変化する時は、急激にボラティリティが大きくなりやすい特徴があり、この時間にボラティリティの大きさだけを意識していては、騙しに合いやすくなってしまいます。
ロンドンはトレンドを作りやすい市場でもあるため「ATRの値が大きい=ボラティリティが大きい」だけの判断ではなく、「現状の相場はレンジなのかトレンドなのか?」など、ローソク足をしっかり見て、方向性の確認をしっかり行いましょう!
そして、ロンドン時間も前日相場との比較をオススメします。
ニューヨーク時間
日本時間同様にそこまでボラティリティが大きいわけではないのですが、もしボラティリティが大きいと判断出来たら攻める時間帯です!
いつもより前のめりになって取引を行ってもよいでしょう。
複数の通貨ペアでチャンスが来た時
通貨ペアの選択をする際の理想は、ボラティリティが大きいことです。
ですが、一方向に動いている相場状況の時にボラティリティが大きい時は、反発の確認をしっかり行いましょう!
また、取引をする「通貨関連のボラティリティの確認」をする事もオススメします。
相場では関連通貨でもボラティリティが大きい時ほど、反発幅が取れるという特徴があります。
ボラティリティが小さい所から大きくなった時
ボラティリティが小さい値から大きくなった場面では、市場に関係なく警戒が必要となります。
急激に大きくなった箇所では、トレンドになる可能性があるからです。
ATRとローソク足だけでもトレンドになりそうな警戒する場面の判断はできますが、ATRにボリンジャーバンドを付けることでより明確な判断ができるようになります。
図を使ってご説明しますね。
上の図の赤枠で囲った箇所のように、ATRの値が小さい所から大きくなってきた時にボリンジャーバンドがエキスパンションしている時は危険な場面が多くなります。
ご自身で過去チャートを振り返っていただくと分かると思いますが、図のように反発も無く一方向に向かってる場面が多いと思います。
こういった場面でATRとボリンジャーバンドを使うと、トレンドの初動を避けることができます。
トレンドになりかけの初動を避ける時に注目するポイントを、上の図を見ながらお伝えしましょう。
上昇トレンドが始まり(上の図の赤枠)、ボリンジャーバンドがエクスパンションしている時に見るのは反対のラインです。
上昇なら、下の(‐2σ)を見てくださいね。
そして取引きのタイミングは、反対のラインが戻ってきて、相場と同一方向に向かった時です。
分かりやすくまとめますね。
ポイント
- 一方向の相場の反発の確認を行うにはボリンジャーバンドの反対のラインを見る
- トレードを始める目安は、トレンドが発生している反対側のボリンジャーバンドが戻ってきて、トレンドと同一方向に向いた時
こうなった時は売り買いも始まっているので、その後取引を行うと良いでしょう。
反対に下降トレンドの場合は反対側のポンジャーバンドの上を見てください。
トレンドが始まった時は「-シグマが下、+シグマが上」へ向かっていき、売り買いがあって反発すると同一方向へ向いてくれます。
ですので、上のボリンジャーバンドが戻ってきてから取引きをするように心がけでくださいね!
ボラティリティを上手く活用できないという方は、ぜひ参考にしてくださいね。
他にも「前もってトレンドを把握したい」「トレンドを避けたい」とお考えの方は、下の動画で「トレンド予測」について詳しく解説していますのでご覧ください。
まとめ
それでは本日のまとめです。
- ボラティリティとは通貨の価格の変動比率(上下の変動幅)のこと
- ボラティリティが小さい場面での取引は控え、大きい場面での取り引きを心掛ける
- ボラティリティが大きくても市場ごとのボラティリティの特徴を注意して把握すること
- ボラティリティの確認はATRを使うとより正確
- ATRにボリンジャーバンドを付けることで、より明確な判断ができるようになる
今回お伝えしてきた内容は、どれも今日から実践できる方法ばかりです。
ぜひ、お役立てくださいね!
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